2022.4.18 チームマドリーは無双状態に vsセビージャ

 

CLラウンド8でチェルシーとの激戦を制したマドリー。ファーストレグでの貯金が効き、ラウンド16に続いての逆転突破を果たし、勢いに乗る。リーガの優勝を確実にするために優勝争いの直接ライバルを打ち破るべく、サンチェスピスファンに乗り込む。

 

対するセビージャはリーガの優勝争い生き残りをかけ、勝利が絶対条件だ。ベルナベウでの前回対戦では、終盤ヴィニシウスに豪快ミドルを叩き込まれ惜敗している。

 

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この試合、マドリーはカゼミーロが出場停止。マンディとマルセロを怪我で欠き、セバージョスがコロナで離脱中だ。左サイドにはチェルシー戦で途中からCBを務めたカルバハル、右サイドにルーカスバスケスを置いた。中盤は底にクロース、左カマビンガ、右モドリッチの配置でスタートした。

開始からセビージャペースで試合は進んだ。セビージャはマドリーのアンカー・クロースをチェックし、マドリーのリズムを作らせない。すると20分、ゴール前のフリーキックからラキティッチが直接決める。ミリトンが壁を開けてしまい、クルトワはノーチャンスだった。するとセビージャの勢いは増す。サイドチェンジに上手くスライド出来なかったマドリーDFラインの先手をとるダイレクトで裏に抜け出すと、ミリトンを振り切りGKと一対一。抜け出したコロナは落ち着いて横パス。キーパーを外して、エリクラメラが流し込んだ。

立て続けの失点からマドリーは修正を施す。パプゴメスのチェックを受けて窮屈だったクロースをアンカーから、中盤左へと、1つ前へ出した。アンカーには中盤左にいたカマビンガを下ろした。すると中盤でボールを持てるようになり、劣勢を巻き返した。ベンゼマが2度ほど決定機を迎えたが決めきれず、0-2のままハーフタイムへ。

 

後半頭からアンチェロッティはテコ入れした。カマビンガに代え、ロドリゴを投入した。右サイドで先発していたフェデが中盤の一角に入った。この日のアンチェロッティは当たっていた。チェルシー戦でも、ロドリゴの投入、クロースを下げカマビンガを投入、モドリッチを中盤左に配置するという采配が2点を呼び込んだ。

開始1分、カルバハルがヴィニシウスとの連携でサイドの裏を取り、クロス。股を抜けた折り返しを右サイドから走り込んだロドリゴがダイレクトで沈めた。後半は一転マドリーペースに。しかしなかなか同点ゴールが決まらない。するとセビージャがチャンスをつくる。アウグスティンソンのクロスに、CB間でドンピシャにラファミルが合わせたが枠の外。トドメを刺し損ねた。ラキティッチが試合後述べたように、このシーンは試合を左右するシーンだった。その後ヴィニシウスのゴールが微妙なハンド判定で、取り消しになるも、セットプレーの流れでナチョが同点ゴールを決めた。ナチョも投入直後の得点だった。アンチェロッティはナチョを投入し、アラバの攻撃力を活かすため左サイドに配置した。アンチェロッティの狙いではないが、結果論、またもや采配が的中した。正直、この時点でマドリーが逆転勝利するシナリオはサンチェスピスファンの観衆でさえ見えていただろう。アディショナルタイム、右に流れてきたヴィニシウスが相手を引き付け、ロドリゴに預ける。受けたロドリゴはドリブルで相手を振り切りサイドの裏へ。マイナスのポジションをとるベンゼマに折り返すと、落ち着いて寄せてきたDFを倒してから、確実に沈めた。

逆転ゴール後、ベンゼマはベンチに向かい、出場選手もそれに続く。ベンチ前でベンゼマの上にのしかかり、重なり、全員が喜びを分かち合い、歓喜の輪が広がった。チームの雰囲気が伺えるシーンだった。

アンチェロッティは「パリ、チェルシーとの試合があったから、勝利を信じることが出来た。前半の不出来は監督のせい、後半の出来は選手のおかげ」と謙虚な姿勢を見せた。

マンチェスターシティとのセミファイナル、リーガ優勝決定へと向けて視界は良好だ。

 

 

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写真はレアルマドリード公式HP